きび美 館長・副館長『気づきの』文化講座
きび美とつながり
人とつながり、交わり語らい、
「気づき」の豊かさと楽しさを
きび美ミュージアムでは「きび美 館長・副館長『気づき』の文化講座」を、来る4月10日に開講、 その第一期の受講者を募集します。
吉備の国ゆかりの先人たちが遺した文化財を取り上げます。その優れた技や知恵、美意識や世界観と出会ってください。講師と受講生同士が、双方向で語らって「気づき」を促し、楽しんで頂けることを目指している講座です。
講座の詳細と受講のお申込みは、以下をご覧ください。
第一期 2022年4月期
【講座の特徴・目的】
- 所蔵品のみならず、吉備の国、また吉備の国に関連する内容を含む幅広いテーマ。
- 「座学」から離れ、実践、対話により、日々の生活に歴史や文化を身近に感じ、常に自己や現在に照らし合わせて、豊かな生き方を一緒に考えていきたい。
- 地域の歴史や文化を知り、それらを身近に感じ、地域の魅力や価値を再認識する機会となる地域密着型。
- 講座の受講を通して「きび美」とつながり、コロナ渦において再認識、重要視されている人との出会いの場として、オンライン講座を通して居住地を問わず人とつながり、意見交換・交流を通して仲間やコミュニティを作る。
【期 間】
令和4年4月10日(日)~6月26日(日) 全7回3か月コース
【実施方法】
「会場受講」とZoomライブ配信による「オンライン受講」のいずれかを選択するテキスト ボックスハイブリッド方式
【後援】
円通寺 岡山県良寛会
きび美 館長・副館長「気づき」の文化講座 開催スケジュール
開催日:第1回 4月10日(日)
時間 | 場所 |
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10:00~16:00頃 | 羽黒神社 (岡山県倉敷市玉島中央町1-12-1) |
講師 | 演題 |
臼井洋輔(館長) | 玉島で始まった日本初の資本主義とその繁栄 |
定員 | 備考 |
会場参加 25名 | フィールドワーク付 |
開催日:第2回 4月24日(日)
時間 | 場所 |
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16:00~17:30 | きび美ホール (きび美ミュージアム) |
講師 | 演題 |
魚住和晃 (副館長) | 良寛の書 -その作品分野の広がり- |
定員 | 備考 |
会場参加 15名 |
開催日:第3回 5月8日(日)
時間 | 場所 |
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16:00~17:30 | きび美ホール (きび美ミュージアム) |
講師 | 演題 |
臼井洋輔(館長) | 誰もが知っているのに、誰も知らない「閑谷学校」 |
定員 | 備考 |
会場参加 15名 |
開催日:第4回 5月22日(日)
時間 | 場所 |
---|---|
16:00~17:30 | きび美ホール (きび美ミュージアム) |
講師 | 演題 |
魚住和晃 (副館長) | 良寛の詩と書 |
定員 | 備考 |
会場参加 15名 |
時間 | 場所 |
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10:00~16:30頃 | 円通寺 (岡山県倉敷市玉島柏島451) |
・10:00~12:00[講演会] | ・本堂 |
・12:10~13:30[昼食(円通寺、良寛ゆかりの名物しのうどん)&休憩] | ・良寛荘 |
・13:30~14:45[座談会] [Q&A] [会場とオンライン参加者と対話・交流] |
・本堂 |
・14:45~15:00[休憩] | |
・15:00~16:30[フィールドワーク] | ・本堂&境内 |
講師 | 演題 |
小島正芳氏 (全国良寛会会長) |
良寛の草書の 形成過程について |
魚住和晃(副館長) | 良寛書道の修験者たち -会津八一と鈴木翆軒- |
上記講師 2名 仁保哲明 住職 他 |
[講演後 13:00~] 良寛座談会 Q&A 参加者交流 |
定員 | 備考 |
会場参加 50名 | [寛心茶会]開催 フィールドワーク付 |
時間 | 場所 |
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10:00~16:00頃 | 羽黒神社 (岡山県倉敷市玉島中央町1-12-1) |
・10:00〜11:30[講演会] ☆逸見東洋が羽黒神社で作った奉納刀をケース越しではなく直にご覧いただけます。 |
・羽黒神社 |
・11:30〜12:30[昼食&休憩] ☆岡山の代表的な郷土料理「ばら寿司」を仕出しで召し上がっていただきます。 | ・羽黒神社 |
・12:45〜16:00[フィールドワーク] ☆当方で用意した車に分乗して高梁市吹屋方面へ移動 | 見学予定先: ・吹屋ベンガラ製造工場跡 ・笹畝(ささうね)鉱山跡 ・旧吹屋小学校 |
講師 | 演題 |
臼井洋輔(館長) | 玉島の繁栄の原点、羽黒神社の役割と、そこで鍛刀した逸見東洋の奉納刀と、吹屋ベンガラからのメッセージ |
定員 | 備考 |
会場参加 50名 | フィールドワーク付 |
開催日:第7回 6月26日(日)
時間 | 場所 |
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16:00~17:30 | きび美ホール (きび美ミュージアム) |
講師 | 演題 |
臼井洋輔(館長) 魚住和晃(副館長) |
館長・副館長総論 |
定員 | 備考 |
会場参加 15名 | 終了証授与 |
【参 加 費】
1.全7回シリーズ参加
4月10日~6月26日
会場参加(税込) | オンライン参加(税込) | |
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一般 | 30,000円 | 24,000円 |
友の会会員 | 27,000円 | 21,600円 |
学生 | 15,000円 | 12,000円 |
- 「会場参加」の料金にはフィールドワークの昼食代、バス移動費、保険料が含まれます。
- 「オンライン参加」は講義のみ、フィールドワークの内容はライブ配信されません。
- 優待1:友の会「きび美倶楽部」一般会員会員証進呈(特典内容は当館ホームページを参照)。
- 優待2:「会場参加」をお申込みの方には「パーラー果物小町」お飲み物券を2枚進呈。
2.単独1回分 フィールドワーク付の回
[第1回] 4月10日 [第5回] 6月5日 [第6回] 6月12日
会場参加(税込) | オンライン参加(税込) | |
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一般 | 7,500円[※5,000円(第6回のみ)] | 3,800円 |
友の会会員 | 6,750円[※4,500円(第6回のみ)] | 3,420円 |
学生 | 3,750円[※2,500円(第6回のみ)] | 1,900円 |
※上記表の通り、6月12日第6回の参加費は異なりますのでご注意ください。
- 「会場参加」の料金にはフィールドワークの昼食代、バス移動費、保険料が含まれます。
- 「オンライン参加」は講義のみ、フィールドワークの内容はライブ配信されません。
3.単独1回分 きび美ミュージアムで開催の回
[第2回]4月24日 [第3回]5月8日 [第4回]5月22日 [第7回]6月26日
会場参加(税込) | オンライン参加(税込) | |
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一般 | 4,800円 | 3,800円 |
友の会会員 | 4,320円 | 3,420円 |
学生 | 2,400円 | 1,900円 |
※受講に伴う来場交通費、ネット通信費、宿泊費等は各自でご負担ください。
※本コース全7回のうち4回以上、参加・受講された方に終了証をお渡しします。
【講 師】
館長 臼井 洋輔
1942年 岡山県玉野市生まれ。岡山大学法文学部卒業。同大学院博士課程修了。岡山大学文学博士。岡山県立博物館学芸員、岡山県教育庁文化課課長代理、岡山県立博物館副館長を経て2013年まで吉備国際大学文化財学部教授。この間、同大学文化財総合研究センター長、同大学図書館館長、岡山大学・福山大学・岡山県立大学・倉敷芸術科学大学等の非常勤講師を歴任。日本考古学協会会員。現在、備前市立備前焼ミュージアム館長。2019年「聖良寛文学賞」を、また「文化庁令和3年度地域文化功労者表彰」受賞。著書に『時代の変転が工芸に及ぼす影響についての研究』(岡山大学博士課程学位論文)、『バタン漂流記』(叢文社)、『一遍上聖絵・福岡市の市解析』(文化財情報学第7巻 吉備国際大学文化財総合研究センター)、『岡山の文化財』(文化財イソップ物語 吉備人出版)など。
副館長 魚住 和晃
1946年 三重県生まれ。東京教育大学芸術学科卒業、同大学院教育学研究科修士課程修了。神戸大学文学博士。神戸大学国際文化学部教授、同大学院総合人間科学研究科教授を経て、2010年定年退任。神戸大学名誉教授、天津大学客員教授、安田女子大学客員教授、中国西冷印社名誉社員、書家。主著に『書道史 謎解き三十話』(岩波書店)、『書聖王義之<その謎を解く>』(岩波現代文庫)、主編著に『まんが 書の歴史』全三冊(講談社)など。
【講義内容】
開催日 | 第1回 4月10日(日) |
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演 題 | 玉島で始まった日本初の資本主義とその繁栄 |
内 容 | 北前船と高瀬舟の主要な寄港地として物流で栄えた玉島。世界最古の先進的で優れた技術を持った運河や港は、日本で最初の資本主義が始まったところであり、地域は日本遺産に認定されている。水谷勝隆が始めた水運物流によってもたらされた栄華。現在の岡山県に古くから根ざしてきたパイオニア精神が現在につながるその歴史的、文化的価値をフィールドワークと講演を通して探求する。 |
講 師 | 臼井洋輔(きび美ミュージアム館長) |
開催日 | 第2回 4月24日(日) |
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演 題 | 良寛の書-その作品分野の広がり- |
内 容 | 良寛の書跡は条幅や屏風など、作品を目的として書いたもののほか、漢詩、和歌などの原稿、手紙、題字、写経、手控えなど、今やすべての書跡が作品として扱われている。それぞれの書跡の表現性と魅力について、具体的、かつ細かに分析する。 |
講 師 | 魚住和晃(きび美ミュージアム副館長) |
開催日 | 第3回 5月8日(日) |
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演 題 | 誰もが知っているのに、誰も知らない「閑谷学校」 |
内 容 | 国宝閑谷学校講堂のことは誰もが知っていても、それが何故に何処がどのように凄いのかは誰も知らない。国宝閑谷学校講堂は、世界最初の木造建築の矛盾を解決した傑作であるだけでなく、色々な不思議さと、知られざる工夫の宝庫である。それを一つずつ解き明かしていくと同時に、津田永忠の技術力とは何かを色々な例を挙げながら考えていく。日本のレオナルド・ダビンチの偉業の数々に迫ってみよう。「美の巨人たち」津田永忠の美意識はどのように培われたのか。 |
講 師 | 臼井洋輔(きび美ミュージアム館長) |
開催日 | 第4回 5月22日(日) |
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演 題 | 良寛の詩と書 |
内 容 | 良寛の書は漢詩においても和歌においても、ことごとくが自作によるもので、それだけ に詩への思いと書表現との一致性が高い。そのことから、詩の心で書を視、書の心で詩を読むことを楽しませる、良寛独特の鑑賞の世界が生まれる。漢詩、和歌それぞれ一作をとりあげ、ていねいに読み、かつ視る。 |
講 師 | 魚住和晃(きび美ミュージアム副館長) |
開催日 | 第5回 6月5日(日) 開館一周年記念特別講演 |
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演 題 | 1 良寛の草書の形成過程について / ②良寛書道の修験者たち |
内 容 | ➀良寛の飄々として自由奔放な草書はいかにして生まれたのか。円通寺修業時代から越後に帰郷し、懐素や王羲之の草書を学ぶ中から独自の草書が生まれるまでの過程を、資料をもとに解説する。 ②良寛の書は江戸時代からすでに評判が高かったが、明治に入って夏目漱石が一心になって傾倒して以来、津田青楓、安田靫彦ら画家、河上肇や会津八一ら文学者にも大きな感化を与えた。とりわけ鈴木翆軒は書の専門家として良寛を糸口にし、これを日本書壇における一ジャンルとして形成させた。八一と翠軒が求めた良寛の書とは何か、その深淵を探る。 |
講 師 | ➀小島正芳氏(全国良寛会会長)/ ②魚住和晃(きび美ミュージアム副館長) |
開催日 | 第6回 6月12日(日) 「岡山デスティネーションキャンペーン」企画特別講演 |
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演 題 | 玉島の繁栄の原点、羽黒神社の役割と、 |
内 容 | 物流で栄えた玉島。恵まれた備中国の豊富な物資を高瀬舟で領内の北(高梁)から南(玉島)へ。玉島で北前船に積み替えて全国各地へ流通させた。その栄華の中で羽黒神社の果たした役割と、羽黒神社の境内でうたれた比類のない刀剣の物語。原料を鉄鉱石から砂鉄へ変えることで生まれた世界最高の刃物。そしてその時岡山県人は偉大なことに気づいた。 また、吹屋ベンガラは、伊万里、九谷などの高級磁器顔料として使われ、鎖国下では誰一人外国へ行けなかった時代に、その「赤」を纏った焼き物は世界を席巻した。オランダの東インド会社の記録だけでも200万個、また一説には700万個以上輸出されていたのではないかといわれている。そのベンガラはいかにして岡山から生まれたのか。実は古墳時代の古墳の中に「再生つまり生まれ変わりに対する願望として」朱とか、ベンガラが遙か昔から生命の核心として美の最高峰の赤として生まれ、使われていた。 ※「大太刀 銘 備前 国岡 山住 逸見 竹貫 斎源義隆 廿六歳 彫物 同作」を披露。 |
講 師 | 臼井洋輔(きび美ミュージアム館長) |
開催日 | 第七回 6月26日(日) |
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演 題 | 館長・副館長総論 終了証授与 |
内 容 | 館長・副館長総論。過去6回の講義を振り返り、受講者の方々とのフリートークで意見交換をし、交流する。 |
講 師 | 臼井洋輔(きび美ミュージアム館長)/ 魚住和晃(きび美ミュージアム副館長) |
【申込方法】
当館ホームページの「オンラインショップ」からお申込み、参加費をお支払いください。
※全7回シリーズ参加をお申込み、ご購入の場合、4月開講後のキャンセル、ご返金はできません。
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【受講方法】
1.来場受講
- 来場受講の申し込みを当ホームページ上から受け付けます。
- 下記の「受講者専用ページ」からパスワードを入力し、「来場受講希望」を選択して、毎回、事前に「申込締切」までにイベント管理サイト「Peatix」から参加を申し込んでください。
- 「Peatix」のご利用が初めての方は事前にアカウントの作成が必要となります。詳細はこちらからご覧ください。
- 「Peatix」サイトで「チケット購入」を選択し、「枚数」を「1」でお申し込みください。
- 定員を超える場合は、オンライン受講をお願いする場合がありますので、予めご了承ください。
- 会場は講義の内容によって変更になる場合があります。その場合は本ホームページ上で事前にお知らせします。
2.オンライン受講
- 開講期間中、下記の「受講者専用ページ」からパスワードを入力し、「オンライン受講」を選択して、毎回、事前に「申込締切」までにイベント管理サイト「Peatix」から参加の申し込みをしてください。
- 「Peatix」のご利用が初めての方は事前にアカウントの作成が必要となります。詳細はこちらからご覧ください。
- 「Peatix」サイトで「チケット購入」を選択し、「枚数」を「1」でお申し込みください。
- 「Zoom」のご利用が初めての方は、事前にご自身の端末(PC、タブレット、スマートフォン)にインストールして受講環境を整えてください。
※毎回の申込受付開始は原則として、各回の5週間前(日曜日)12:00正午から、申込締切は各回の2日前(金曜日)12:00正午までです。
※本講座は録音・録画させていただきます。予めご了承ください。
[ログイン→出席申込→「来館受講希望」または「オンライン受講」選択]
【対 象】
15歳以上の一般および学生
※以下の方にもおすすめです。
- 岡山県下・近隣県在住者、および県内外・国内外の岡山県および近隣県出身の方、
「地元地域のこと、身近だけれどあまり知らない」「もっと知りたい」と思う方 - 日本国内・海外在住で日本の歴史や文化について入門、学習してみたいと思う方
- 都市部から地方への国内移住を検討している方(Uターン、Jターン、Iターンなど)
【留意点 その他】
- 新型コロナウィルスの感染拡大状況やその他の事情により講座の開催内容が変更になる場合があります。その際は、本ホームページ上でご案内します。予めご了承ください。
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