特別公開 羽黒神社所蔵 逸見東洋作《大太刀 銘 義隆》6月29日(水)~9月25日(日)

《大太刀 銘 義隆》(岡山県指定重要文化財)羽黒神社蔵

 

おかやまデスティネーションキャンペーン企画
特別公開 羽黒神社所蔵 逸見東洋作《大太刀 銘 義隆》

  • 期期間:2022年6月29日(水)~9月25日(日)
  • 開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
  • 休館日:月、火曜日 ※祝日の場合は振替
  • 入館料:一般700円 / 中高生500円 / 小学生300円
    ※10名以上の団体は2割引 ※車いすで入館される方の介助者は無料
  • 主催:(一財)倉敷山田コレクション きび美ミュージアム

 

郷土「吉備」をテーマに、古代から現代までのその歴史と文化をご紹介する「きび美ミュージアム」。

このたびは2階翰墨(かんぼく)の間を会場に、倉敷市玉島・羽黒神社所蔵《大太刀 銘 義隆》(岡山県指定重要文化財)を特別公開致します。幕末から大正にかけ、刀・木・竹・漆工に類まれな技量を発揮した逸見義隆(東洋)の手になる大太刀です。

弘化3年(1846)、岡山市に生まれた逸見義隆は、号を竹貫斎、後に東洋と称しました。京都の天龍子正隆に鍛刀を学び、明治初頭にかけて刀工として活躍します。

羽黒神社への奉納刀として境内で打った《大太刀 銘 義隆》は、彼の代表作といえます。全長152.7㎝と堂々たる姿を誇り、鍛刀のみならず研ぎ、刀身彫刻、さらには鞘に至るまですべて義隆が手掛けました。

しかし、明治9年(1876)の廃刀令に向かう時代の流れの中で義隆は、鍛刀を手掛けた作としては本作を最後とし、木工、竹工、漆工に転身します。そして刀工として培った技術をいかんなく発揮して超絶技巧を凝らした名作を生みました。

幕末から明治という激動の時代を生きた刀工・逸見義隆の傑作《大太刀 銘 義隆》をどうぞご覧ください。

併せて、当ミュージアム所蔵の名刀《太刀 銘 宗貞》(岡山県指定重要文化財)なども展示します。

 

[関連イベント]

展示解説 「大太刀 銘 義隆」

《大太刀 銘 義隆》について、当館館長が解説します。

講師:臼井洋輔(当館館長)

日時:7月10日(日)11:00~、13:30~ (1時間程度を予定)

会場:きび美ミュージアム「翰墨の間」

聴講料:無料(要入館料)、予約不要。

 

1階<刀陶(とうとう)の間>

「吉備の真髄と出会う」をテーマに、考古遺物、備前焼、刀剣を展示します。考古遺物は倉敷市酒津出土の弥生土器や円筒埴輪、備前焼は須恵器から近代細工物まで、その歴史を厳選された作品でご紹介します。

2階<有彩(ゆうさい)の間>

「百花生ず 吉備彩描」をテーマに、地元作家の油彩画を紹介しています。倉敷市本町生まれの画家・河原修平(かわはらしゅうへい)と、日本の抽象絵画の先駆者として高く評価された坂田一男(さかたかずお)の交流についてご紹介します。

【同時期開催磯谷晴弘個展「静謐から始まる」

【期間】2022年9月16日(金)~10月16日(日)
現代ガラス作家 磯谷晴弘(いそがい あきひろ)をとりあげます。
きび美ホールと茶室に加え、屋外に広がる竹林庭園も会場とし、磯谷のライフワークである「泉」シリーズを展示します。〈詳しくはこちら〉