◎期間:2023年10月6日(金)~2024年1月16日(火)
◎開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
◎休館日:月、火曜日
※10月9日(月・祝)、1月8日(月・祝)、1月15日(月)、1月16日(火)開館。
10月11日(水)、12月25日(月)~1月3日(水)、1月10日(水)休館。
◎入館料:一般700円 / 中高生500円 / 小学生300円
※10名以上の団体は2割引
※車いすで入館される方の介助者は無料
◎主催:(一財)倉敷山田コレクション きび美ミュージアム
■2階 翰墨(かんぼく)の間 「比庵、楽し 清水比庵 生誕140年記念展」
高梁市出身の歌人・清水比庵(しみずひあん)(1883~1975)。実業界を経てのち、請われて日光町長をつとめました。
自作の歌を奔放な筆致の書で記し、画を描く、歌書画一体の作品世界で知られています。84歳の時に宮中歌会始の儀の召人に選ばれ、その後も亡くなるその年まで日々の実感を詠み描いて、瑞々しい作品を遺しました。
ところで、岡山にルーツを持つ比庵は、書の理想として玉島ゆかりの良寛(りょうかん)と、連島ゆかりの寂厳(じゃくごん)を挙げています。その寂厳の高名なコレクターに、倉敷紡績の社長をつとめた神社柳吉(かんじゃりゅうきち)がいました。比庵と神社は同級生で、比庵は神社の寂厳コレクションについて気にかけていました。そして当館では、名品ぞろいといわれた神社の所蔵品より譲り受けた約40点の寂厳作品を収蔵しています。今回は、比庵が寂厳について述べた文章をたどりながら、旧神社コレクションの寂厳の書もご覧いただきます。
■1階 刀陶(とうとう)の間 「吉備と出会う ~古代吉備の遺物と備前焼~」
「吉備の真髄と出会う」をテーマに、考古遺物、備前焼、刀剣を展示します。考古遺物は倉敷市酒津出土の弥生土器や円筒埴輪、備前焼は須恵器から近代まで、その歴史を厳選された作品でご紹介。江戸時代以降に備前でさかんに制作された「細工物」を特集しています。
■2階 有彩(ゆうさい)の間 「インスピレーション from 沖縄」
倉敷市本町生まれの画家・河原修平(かわはらしゅうへい)が、沖縄をモチーフに描いた作品を展示します。河原は戦前に訪れた沖縄に強い印象を受け、《南国の夢(B)》などの大作を制作しました。色どり豊かに描き出された作品群をご覧ください。
[関連イベント]
講演会「比庵芸術の魅力を探る」
10月15日(日)14:00~15:30
講師:上薗四郎氏(前笠岡市立竹喬美術館館長)
会場:1階「きび美ホール」
要予約、要入館料。
展示解説
10月8日(日)11:00~
講師:子川さつき(当館学芸員)
会場:2階「翰墨の間」
予約不要、要入館料。
第6回聴竹亭茶会「清水比庵と出会う」
当館学芸員による展示解説とともに、茶室にてお茶を召し上がって頂きます。
12月9日(土)
第一席 11:00~、第二席 13:30~、第三席 15:00~
各席10名様(各席1時間程度を予定)
会場:きび美ミュージアム「翰墨の間」および茶室「聴竹亭」(一部立礼席)
会費:2,000円(税込・お抹茶と生菓子付/ミュージアム入館料含む)
きび美倶楽部会員 1,300円(税込・お抹茶と生菓子付 )
仿古(ほうこ)堂 展示販売
日時:10月7日(土)~9日(月・祝)
会場:1階「きび美ホール」
”筆の都”広島県安芸郡熊野町より、『株式会社仿古堂』様をお招きし、熊野筆(書筆・化粧筆)の展示即売会を開催します。
清水比庵と、当時の仿古堂の当主で筆づくりの名手であった思斉は交流があり、比庵が大字を書くための筆は全て仿古堂製のものを用いていたといいます。比庵も愛した熊野筆をお手にとってご覧ください。
倉敷屏風祭 協賛展示
江戸時代中期に倉敷市連島の宝島寺住持を務めた真言僧・寂厳(じゃくごん)。能書家として知られた寂厳の二曲一隻屏風《丹頂万年鶴 緑毛百尺亀》と共に、現在活躍中の陶芸家・中原幸治の作品を展示します。
10月14日(土)、15日(日)
会場:茶室「聴竹亭」
■同時期開催 中原幸治展「GO KEEP CREATING!」
10月27日(金)~11月26日(日)
陶芸家 中原幸治(なかはら こうじ)の個展を開催します。
きび美ホールと茶室、竹林庭園、有彩の間を舞台に、中原の作品世界をご紹介します。
【観覧無料】